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せん断試験機器は、あと施工アンカー軸に対し直角方向に徐々に加力する機器、荷重を計測する機器および必要に応じて変位を測定する機器で成立させることが望ましい。
アンカーの種類 | アンカー間隔 | へりあき寸法 |
---|---|---|
金属系アンカー | ≧1.5Le程度 *1 | ≧2.0Le程度 *1 |
接着系アンカー(カプセル型) | ≧1.0Le程度 *1 | ≧1.2Le程度 *1 |
*1 Le:埋込み深さ
アンカー径 | 6 | 8 | 10 | 12 | 16 | 20 | 22 | 24 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
穴径 | 6.5〜6.7 | 8.6〜9.0 | 10.8〜11.2 | 13.0〜13.5 | 17.3〜18.0 | 21.6〜22.4 | 23.8〜24.6 | 26.0〜27.0 |
加力速度は2.(3)と同等で一定の速度で増加させる。荷重の計測はあと施工アンカーの抜け、コンクリート母材の破壊もしくはあと施工アンカーの破断まで行う。破壊までの過程における最大値をもって最大荷重とする。M20以上のあと施工アンカーの破壊試験におけるあと施工アンカー破断の破壊モードでは大きな衝撃が発生するため機器類の倒壊などの対策を必須とする。
破壊試験における変位計測は、あと施工アンカーの抜け、コンクリートの破壊あるいはあと施工アンカーの降伏耐力(0.2%ε)または降伏点より求めた荷重で行うことが望ましい。機器類の噛合等により滑り出しが生じる場合は、荷重-変位曲線上の直線部分を延長し、変位軸との交点をゼロ点とする等の補正をおこなってもよい。
また、初期余荷重を加える場合は、2kN以下もしくは想定される最大荷重の5%以下とする。破壊試験における破壊モードによっては、破壊時に大きな衝撃が生じ変位計が破損する場合が多い。破壊モードがあと施工アンカーの破断と予想される場合は、ショック吸収用にゴムクッションを取り付けるか変位計測自体を取りやめることも考慮する。
サンプルの大きさnは引張試験については5本以上が望ましい。ただし、基準試験等で別個に試験を行う場合では、3本とすることも考えられる。
引張試験装置図(例)
アンカー引張強度確認試験機小型・軽量設計で扱いやすい
小柄軽量設計で、操作性が高いシリンダー型試験機
大型径対応、小型軽量油圧式アンカー引張強度試験機
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