異形鉄筋試験

異形鉄筋の引張強度試験機で、ネジ切がないアンカー筋の引張強度測定方法です

圧延した鋼棒にリブや節などの凹凸を設けた異形鉄筋は、土木および建築構造物の構造用部材料です。同材の引張強度試験についてご案内します。

機材搬入

引張試験機、機材を搬入します。

1 機材搬入

引張試験機の機材を搬入します。

  • A.手動油圧ポンプ
  • B.油圧ホース
  • C.U型座金
  • D.ジャッキ・ベース
  • E.センターホール・ジャッキ
  • F.D筋チャック
  • G.ハンマー

機材設置

ジャッキ・ベース設置

1 ジャッキ・ベース設置

試験アンカーとジャッキベースは直角に交わるように設置します。コンクリート(母材)に不陸がある場合は、鋼板等により調整をおこないます。

センターホール・ジャッキ挿入

2 センターホール・ジャッキ挿入

一体型センターホールジャッキをセットし、試験アンカーとジャッキが直交しているか確認します。

※試験アンカー(鉄筋)の全長は使用する機材・油圧ジャッキにより異なるため、事前に確認しておきます。

油圧ホース接続

3 油圧機器接続

手動油圧ポンプ、ゲージ、油圧ホースを接続します。カプラーの接続は確実におこないます。接続が不十分であると、油漏れの原因になります。

U型座金及びD筋チャックの設置

4 U型座金及びD筋チャックの設置

鉄筋の筋の向きに注意

固定

5 固定

U型座金、D筋チャックの順にセットします。設置完了後、少しテンションをかけ、しっかり固定されているか確認します。

機材設置完了

加圧・引張強度試験開始

ジャッキ・ベース設置

1 加圧

バルブを“開”にし、ハンドルを上下して加圧します。

※引張強度試験時の加圧速度は約5kN/秒位でおこないます。

ゲージ(荷重計)

2 計測

ゲージを確認しながら、設定荷重値まで加圧し、荷重値をゲージにて目視確認をおこないます。

引張試験状況

3 確認

引張強度試験機を撤去し、試験アンカー及びコンクリート(母材)に以上がないか確認をおこないます。異常がなければ、引張強度試験終了となります。

引張強度試験完了

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