既存コンクリート中に定着された接着系アンカーボルト1本当たりの許容引張力 pa は、下式にて算定される値のうち、小なる値とする。
複数本のアンカーボルトの場合は、最も耐力の小さいアンカーについて許容耐力を算定し、その値を本数倍して求める。
pa |
= |
min(pa1, pa3) |
pa1 |
= |
φ1・sσpa・sca |
pa3 |
= |
φ3・τa・π・da・lce |
記号
le : 接着系アンカーボルトの有効埋込長さ
sσpa : 接着系アンカーボルトの引張強度 降伏を保証する場合; 上限引張力
da : 接着系アンカーボルトの径
τa : へりあき及びアンカーピッチを考慮した接着系アンカーボルトの引張力に対する付着強度
1. 鋼材の降伏を確保する場合、許容せん断耐力を確保するための上記式は必ず満足する
2. 鋼材の降伏を確保しない場合、上記式を満足することが算定条件となる