あと施工アンカー品質管理一覧表

あと施工アンカー品質管理一覧表

分類 図書 発行 アンカー種類 試験内容 試験本数 試験荷重 変位 判定 不合格の対処 資格の記載
建築 2017年改訂版 
既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・
耐震改修設計指針・同解説
財団法人 日本建築防災協会 本体打込み式 - 改良型
接着系 - 回転・打撃
打音検査 全数 - P49 4.4あと施工アンカー工事
(1)一般事項(b)あと施工アンカーの施工は、製品について十分な知識を持ち、
施工実績を有する資格者が実施する。
P326にJCAA資格についての詳細記載有
引張 - 固着力検査 1日に施工されたものの各径ごとを
1ロットとし、この中から3本
1. 特記仕様書による 急激な剛性低下がない事 監督員の指示による
2. 特記無き場合は監督員の指示
3. 一般には計算で得られたアンカー強度の2/3
建築 あと施工アンカー・連続繊維補強設計・施工指針 国土交通省 本体打込み式 - 改良型
接着系 - 回転・打撃
接触・打音検査 全数 - - - P3-1
第3章 施工指針
3.1 あと施工アンカー
3.1.1 総則
2)あと施工アンカーの施工に当たっては、
施工資格を有するなど製品について十分な知識を持ち、
訓練された施工管理者と施工技能者が実施する。
JCAA,KAAK
引張 - 固着力検査 1日に施工されたものの各径ごとを
1ロットとし、この中から3本
1. 特記仕様書による
2. 特記無き場合は監督員の指示
3. 例として計算で得られたアンカー強度の2/3
建築 既存鉄筋コンクリート造建築物の
外側耐震改修マニュアル
財団法人 日本建築防災協会 本体打込み式 - 改良型
接着系 - 回転・打撃(ガラス管に限る)
接触・打音検査 全数 - なし
引張 - 固着力検査 1日に施工されたものの各径ごとを
1ロットとし、この中から3本
1. 特記仕様書による 急激な剛性低下がない事 監督員の指示による
2. 特記無き場合は監督員の指示
3. 一般には計算で得られたアンカー強度の2/3
建築 各種合成構造設計指針・同解説 2010改定版 社団法人 日本建築学会 金属系
接着系
- - - - - - なし
建築設備 避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目 総務省-消防庁 金属系 引張 - アンカーボルト等の引き抜き力を
測定することのできる器具等を用いて、
締付トルクとする
- - - なし
建築 建築設備耐震設計・施工指針 2014年版 財団法人 日本建築センター 金属系・接着系 - - - - - - 付録8(一社)日本建築あと施工アンカー協会(JCAA)
「あと施工アンカー技術資料」、「あと施工アンカー施工指針(案)・同解説」を抜粋して記載
土木 コンクリートのあと施工アンカー工法の設計・施工・維持管理指針 (案) 社団法人 土木学会 金属系・接着系 目視検査 全数 一般的に設計荷重や許容荷重,
あるいはこれらを下回る荷重を
上限として引張力を加えて,
あと施工アンカーおよび
コンクリートに損傷を与えず実施する
- ・あと施工アンカーの種類,径,施工位置,本数,角度,突出寸法が施工計画書通りであること.
・あと施工アンカー部の母材のコンクリートにひび割れがないこと.
・金属拡底アンカーでは,拡径部が拡張していることを示すマークで確認.
・接着系アンカーでは,接着剤が母材のコンクリート表面に達して硬化していること.
発注者と施工者,専門技術者とで協議 P27
4.1 一般
(3)あと施工アンカーの施工および施工管理においては,
専門技術者および技能者を配置しなければならない.
P7に専門技術者、技能者の定義について記載(資格の記載は無し)
触診検査 全数 ・アンカーボルトのがたつきなどの固着状態.
・金属拡底アンカーでは,抜け出さないことを確認.
・接着系アンカーでは,接着剤の硬化状態.
打音検査 全数 ・アンカーボルトの打音時の金属音や,反発の程度による固着状態.
・金属拡底アンカーでは,ナットで仮に締付けて軸力を仮に与えたうえで確認すること.
加力試験 1ロットの施工本数の1%の本数以上 ・設計耐力(軸引張力,せん断力)の判定.
・急激な抜け出し等の過大な変位が発生しないこと.
土木 あと施工アンカー工法
設計施工マニュアル(H31年)
鉄道・運輸機構 鉄道建設本部 金属系・接着系 目視検査 全数 - - - - P28
5 施工
5.1 一般
(2)あと施工アンカー工法の品質管理は、適切な技能者、技術者を配置し、
あと施工アンカー部の所定の性能を確保するように、施工の各工程において管理項目を選定し、
施工計画書において時期やその頻度を明確にするものとする。
※資格についての詳細表あり
打音検査 全数
形状検査 全数 定着長さ(超音波探傷器)
引張-非破壊確認検査 重要な構造に用いる:
10本あたり1本以上
引張耐力の60% 同じ日に施工したアンカー全数
簡易な構造に用いる:
30本あたり1本以上
せん断 原則行わない - - - -
「 アンカーや母材に作用するせん断力 > 軸方向引張力」
and せん断力で新設構造物の断面が
定まる場合は、引張/せん断の両方を行う
破壊試験 原則行わない - - - -
非破壊試験において不良なものが
多い場合、必要に応じて実施する
土木 あと施工アンカーの設計・施工の手引き(H30年) 財団法人 鉄道総合技術研究所 接着系 - カプセル工法(ポリエステル系) 引張 - 非破壊確認検査 構造物の重要度 重要:1/5 
簡易 : 1/20
アンカーボルト1本当たりの設計荷重 x 1.3程度 - - - P44 5.2施工計画
(3)施工計では,あと施工アンカー工法の施工の各工程で必要な専門技術者
および技能者の配置を明確に示すものとする.
※P45に(3)の詳細とJCAA資格の解説表の記載有
接着系 - カプセル工法(エポキシ系) 構造物の重要度 
重要:1 全数簡易 : 1/10
接着系 - 注入工法(エポキシ系) 構造物の重要度 
重要:1/5 簡易 : 1/20
金属拡張 - 打込み方式 構造物の重要度 
重要:1/10 簡易 : 1/30
金属拡張 - 締付け方式 構造物の重要度 
重要:1/10 簡易 : 1/30
土木 土木工事標準仕様書 社団法人 日本鉄道施設協会 
東日本旅客鉄道株式会社編
引張 - 非破壊 同一材料、同一種において 基準値(設計引張耐力または
引張耐力の保証値)以上である事
- - - P18 18-3 施工管理者
あと施工アンカーの施工にあたっては、(一社)日本建築あと施工アンカー協会の認定する
作業資格認定者、またはこれと同等以上の専門知識を有する者を
施工管理者として現場に常駐させること。
接着系
(指定ない限り無機系)
構造部材:1/5
非構造部材
(列車運行影響有り):1/30
非構造部材
(列車運行影響無し):1/100
金属系
(樹脂併用が原則)
非構造部材
(列車運行影響有り):1/30
非構造部材
(列車運行影響無し):1/100
金属系
(樹脂注入なし)
非構造部材
(列車運行影響有り):1/10
非構造部材
(列車運行影響無し):1/30
土木 構造物施工管理要領(R2年) 東・中・西日本道路株式会社 各社 接着系 基準試験
引張試験
1回につき3本以上 アンカー筋の降伏強度以上 変位に異常がないこと - 対策を講じて再度基準試験を行う PⅢ-101,106
(3)施工者の資格
あと施工アンカーの施工は、(社)日本建築あと施工アンカー協会の
認定する作業資格認定者のもとで行わなければならない。
金属系 基準試験
引張試験

ねじ径が8mm以下の製品は省略してもよい
1)工事開始前に1回
2)製品種別ごとに1回

1回あたり3本以上のアンカーで実施する
製品特性から求まる引張耐力(T)以上 変位に異常がないこと - -
接着系 定期管理試験 引張試験
同一材料、同種の施工条件について
300本につき1回以上 or 1橋台・橋脚について
1回以上で頻度が多いほう(1回あたりは3本以上)
アンカー筋の降伏強度以上 変位に異常がないこと 基準試験に準ずる 対象とした全てのアンカーについて引張試験を行う。
適合しないアンカーは原則再施工
PⅢ-100,106
(3)施工者の資格
あと施工アンカーの施工は、(社)日本建築あと施工アンカー協会の
認定する作業資格認定者のもとで行わなければならない。
金属系 定期管理試験 引張試験
製品種別ごとに1回/300本以上 or 同一エリアにつき
1回以上で頻度が多いほう(1回あたりは3本以上)
製品特性から求まる許容引張力(Ta)以上 変位に異常がないこと 基準試験に準ずる 母材コンクリートが破壊した場合は監督員と協議する
接着系 日常管理試験 ①施工条件・施工方法の確認
②穿孔径、穿孔長の確認
③穿孔後の清掃確認
④接着剤の充填確認
⑤打音確認
⑥アンカーボルト長さの確認
施工毎に全数 - - - -
金属系 日常管理試験 ①材料確認 納入毎 - 品質規格証明書と合致すること
②施工条件・施工方法の確認 施行日毎全数 異常がないこと
③出来形確認 施行日毎全数 許容誤差以内であること
通信 電気通信設備据付標準図集
あと施工アンカーボルト
設計・施工要領(案)・同解説
国土交通省
社団法人 建設電気技術協会
金属系・接着系 目視 全数 - - - - 別1-1-13
③適切な耐震施工を実施するためには、あと施工アンカーボルトについて十分な知識、
施工技術を有する技術者による施工が必要である。
接触 全数
打音 全数
引張 - 非破壊試験 機器据付に用いるものは全数 設計用引張荷重に等しい
荷重 or 短期許容荷重以下
- 過大な変形を起こさないこと -
設備 機械設備工事一般仕様書(R2年) 財団法人 下水道業務管理センター 接着系 目視 全数 - - - - なし
接触 全数
打音 全数
引張 - 非破壊試験 アンカー径ごとに全数の0.5% or
アンカー径ごとに3本以上
各種合成構造設計指針・同解説
1985年を参考に求めた
短期許容引張力の2/3
- - -
その他 地上設置式バルク貯槽に係る
あと施工アンカーの構造等(案)
液化石油ガス法施行規則
関係技術基準(KHKS0739)
参考 : あと施工アンカー・
連続繊維補強設計・施工指針
(H18年7月)
- - - - P7
3.施工
あと施工アンカーの施工にあたっては、以下の基準、指針等を参考にして、適切に実施す
ること。
(1)あと施工アンカー・連続繊維補強設計・施工指針(平成18年7月国土交通省住宅局
建築指導課)
(2)JCAA あと施工アンカー技術資料(2005年5月(社)日本建築あと施工アンカー協会)
参考:JCAA あと施工アンカー
技術資料(2005年5月)
農業土木 農業水利施設の補修・
補強工事に関するマニュアル
【開水路補修編】(案)
農林水産省
農村振興局整備部設計課
施工企画調整室
金属系・接着系 全本数の0.5% or 3本以上のうち
いずれか多いほうの本数以上
- - 設計引抜強度以上の引張加力で
抜けだし等の変形がないこと
- なし
表面被覆工 JCAA あと施工アンカー試験方法
目地補修工法 JCAA あと施工アンカー試験方法
建築 建築改修工事監理指針
財団法人 建築保全センター 金属系・接着系 目視 全数 - - - - 下巻 P351 12節 あと施工アンカー工事
8.12.2 あと施工アンカー工事における施工管理技術者
8.12.3 あと施工アンカー工事における技能資格者
上記にJCAA資格について詳細の記載有
接触 全数
打音 全数
引張 - 非破壊試験 特記が無い場合1日に
施工されたものの各径ごとを
1ロットとし、この中から3本
土木 土木建造物設計施工標準
Ⅱコンクリート構造物編
西日本旅客鉄道㈱ 金属系・接着系 目視 全数 下表参照 - アンカーの引抜
力が基準値
を上回ること-
- -
接触 全数
打音 全数
引張 - 非破壊試験 設計方法によって変更する

【土木建造物設計施工標準 Ⅱコンクリート構造物編 試験荷重】

工法 アンカーの方向 構造物の重要度
重要構造物 簡易構造物
有機系 カプセル方式 下向き・横向き 1/5以上 1/20以上
上向き 全数 1/10以上
注入方式 全方向 全数 1/5以上
無機系 カプセル方式 下向き・横向き 1/5以上 1/20以上
上向き 全数 1/10以上
注入方式 下向き・横向き 1/2以上 1/10以上
上向き 全数 1/10以上

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