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毎日の朝礼時に行うKY(危険予知)ですが、同じ作業が続くとどうしてもマンネリになりがちです。
また、リスクアセスメントと混同している現場も見受けられるようです。
リスクアセスメントは、工事が始まる前にその工事で行う作業について、どこに危険があるかを検討し、本質的対策、工学的対策、管理的対策を行い、残った残留リスクに対して個人用保護具で対応します。
現場が始まった時には本質的対策(普通の足場⇒先行手摺)、工学的対策(巾木⇒巾木+ネット)、管理的対策(作業主任者の監視)などの対策を行い現場に入ります。
KY(危険予知)では、いろいろな対策を行って残った残留リスクについて、危険予知を行います。
高所作業では、危険源は高さになります。
高さを本質的対策で無くすためには、高所作業をやめる以外ありませんので、高さという危険源は無くなりません。
削孔作業では、危険源は回転する機械になります。
高所作業では高さは無くならないリスク、削孔作業では回転する機械がなくならないリスクになります。
高所作業では、残留リスクに対応するため、転落・墜落しても命は助かるフルハーネス安全帯の装着使用があります。
削孔作業では、回転体に対しては軍手の使用禁止(管理的対策に挙げられる場合もあります)などが考えられます。
よく記載されるのは「転落・墜落する」であり、対策は「安全帯を使用する」となります。
しかし「転落・墜落」は発生する事象です。なぜ転落・墜落するかを考える事から始めましょう。
どうして、墜落・転落が発生するのか?
フルハーネス安全帯を使用し、安全帯フックを使っていなかったからです。
ここからが原因です。下記のように、何故安全帯フックを使用しなかったのか考えてみましょう。
作業機械(コア抜き機)での作業では、どのようなハザード(危険有害要因)があるでしょうか?
コア抜き機械の重量は8kgから10kg程度、取り付け機械が多くあり、作業環境は行う場所は、作業足場上、高所作業車、地上など様々です。
回転工具には軍手は使用してはならないことは、周知の事実ですが、
うっかり忘れそうになってしまうことはありませんか?
次に、作業への移動時が考えられます。
大きく重い資材・機材を持ち足場を上がったり、作業車への資材・機材の積み込みなど。
具体的な事例をご紹介します。イラストのような、グラインダーによる災害は頻繁に発生しています。
グラインダーを使う場合の作業手順書とそれに伴うリスクアセスメントを行いましょう。
確認項目 | 確認内容 | リスクアセスメント |
---|---|---|
使用するグラインダーの確認 | 周回転速度の確認 |
|
使用する刃の確認 | 集回転速度の確認 |
|
使用前点検の実施 | 刃の締付け具合 異常振動の有無 |
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保護具の確認 | ゴーグル 手袋 |
|
グラインダー作業時の姿勢 | 両手で支える 切断時には補助ハンドルを使用 |
|
刃は使用面以外作業禁止 | 使用面の理解 |
|
電工ドラムの許容内使用 | 電工ドラムの許容 (1500w) |
|
このように、グラインダー作業でも細かく分ける事ができます。
特に機械を使用する場合は、点検等がきちんと行われているのか確認が必要です。
それらを行わないと起こりうる危険が「具体的な危険」として現れてきます。
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